会社設立10周年のご挨拶

本日、弊社は皆様のお陰を持ちまして
会社設立10周年を迎えることが出来ました。
ご愛顧くださった全ての皆様に心より感謝申し上げます。

スポーツエンターテインメントやマスメディアに於いて
アナウンスメント、演出、ディレクション、映像制作、音楽制作などを
生業とする私共でございますが、それはとても面白い仕事で、
だからこそ夢中になれたしだからこそ続けられたのだと感じています。

一方、属人性が高く質を担保しながら業務を拡大するのはおいそれとは行かず、
また、代表として職人でありながら経営をするのは極端に言うと別人格である必要があり、
なかなかどうして難しいところがございました。

例えばプレゼン一つにしても、
時間をかけて作り込んだ提案書とサンプルを持参したところで
予算に応じて何かを割愛しなければならないこともございます。

提案書に盛り込んでいる内容は丹精込められており
各部署の職人達にとってどれも大切なコンテンツではありますが、
先様の求めるものとこちらがお勧めしたいものの
整合性がなければ話は進まず時には頓挫することになります。

ですから、メニューを全て提示した方が良い時もあれば
ピンポイントでご提案を差し上げた方が良い場合もあるのですが、
頭では分かっていても情熱が上回ってしまい求められていないと分かりながらも止まらず、
思い切り拳を突き上げてみたりもしておりました。

どちら様も当然予算のご事情やその時の状況が有る訳で、
「無用な拳を突き上げられても・・・」ということになりますが、
属人性高くTHE家内制手工業とも言えるスタイルで
商品を創っている小さな会社の音頭を取るプレイングマネージャーは、
当初なかなかそこを上手く処すことが出来なかったのです。

そうして遠回りをしながらこの10年の歩みを進めて参りましたが、
結論「もっと上手くやれたのではないか」という考察はございません。
こればかりは近道はなく恥をかきながら場数を踏まないことには
体得不可能という実感がございます。

サーフィンをしていた時期に先輩から頂いた印象的な言葉があります。
「大きな波に行く時は中途半端な覚悟で突っむな。
 日和って板を引くとパーリングして思わぬケガをする。
 だから覚悟を決めて頭から思い切りよく突っ込め。」と。
それは不出来な代表ながら唯一愚直に実行できた点かもしれません。

本当に有り難いことに皆様にご愛顧いただき支えられ
10周年を迎えることが出来ましたが、
まだまだひよっこである事に変わりありません。

丁寧に誠実に愛すべきスタッフと共に
微力ながら皆様のお役に立てますようこれからも歩みを進めて参りますので、
どうか懲りずにお付き合いいただきますよう、
今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い申し上げます。

令和7年 4月8日
株式会社 OFFICE IGNITION
代表取締役 高森てつ

2024 NEW YEAR GREETINGS

新年明けましておめでとうございます。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

考えることが多いのは「愉快であること」の大切さ。
「今さらそんなこと言いますか?」と言う声も聞こえてきそうですが、
今さらながらそこなんです。

質の高いものを追求するとか
研ぎ澄ましたものを追い求めるとか
他に類を見ないものを創るとか
そういうマインドは言うに及ばず大切だけれど、
結局、最後は愉快じゃないと駄目だなと・・・
そう感じます。

エゴイズムやナルシシズムや恍惚とした時間も、
その存在を「相変わらず少し匂うな」と思いながらも、
「まぁそんなもんでしょ」と受け入れ、時にいなし、
淡々と粛々と真摯に愉快であることに向き合い、
年の瀬に「笑う門には福来たる」と言い放ちたい。
そう考えております。

末筆となりましたが、
ご愛顧くださる皆さまに心より感謝申し上げ、
微力ながらにお役に立てますよう
誠実に一歩ずつ歩を進めて参りますので、
本年も何卒お付き合いのほど宜しくお願い申し上げます。

令和6年 元日
株式会社 OFFICE IGNITION 代表取締役 高森てつ